しっかり者の姉・ちはると、やさしい弟・順平。ふたり暮らしの仲良しきょうだいがゆるっと交わす会話が「リアル」「身につまされる」と人気の『僕の姉ちゃん』シリーズ。雑誌『anan』で長く人気を博しているのも納得の金言がいっぱいで、特にちはると同世代のアラフォー女性には、目からウロコの気づきがあります。待望のシリーズ最新刊『僕の姉ちゃん的生活 明日は明日の甘いもの』について、著者の益田ミリさんにお話を聞きました。

主人公が絶対に使わない言葉

——いい意味で「身の丈」を知り「自分」軸で生きるちはる。このキャラクターに込めた想いを教えてください。

益田ミリ『僕の姉ちゃん的生活 明日は明日の甘いもの』(マガジンハウス)
益田ミリ『僕の姉ちゃん的生活 明日は明日の甘いもの』(マガジンハウス)

【益田ミリさん(以下、益田)】僕の姉ちゃん』は姉と弟の会話のみで完結している漫画です。姉である主人公・ちはるは飲み会、デートなどで忙しくしていますが、職場でストレスを感じることも、もちろんあります。

家に帰り、食卓で向かい合っている相手は「新米サラリーマンの弟」というより、ただ話を聞いてくれる「サボテン」のような設定です。彼は励ましもアドバイスもしません。疲れて帰ってきた姉のおしゃべりに「やれやれ」などと付き合っています。夢のようなストレス解消物語です!

自分の意見をポンポンと語るちはるですが、「男のくせに」「女のくせに」「どうせわたしなんか」などという言葉を使わせていません。自分がどんな言葉を使わずに生きているのかを意識している主人公にしたかったんです。