新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、注目されているのがリモートワーク。これを機に、実際に在宅勤務に切り替わった人も多いことでしょう。けれど、そんな中今改めて考えたいのが新しい働き方ゆえの新しいマナー。今月はリモートワークをするうえで気をつけたい礼儀についてです。
彼女のペットの子犬と家で働く若い女性
※写真はイメージです(写真=iStock.com/lechatnoir)

本当にベストな仕事ができる環境かどうか

新型コロナウイルスの感染防止にリモートワークは有効な手段。今まさに多くの企業が取り入れ、この先の働き方に一石が投じられようとしています。これまで朝の準備や通勤に使われていた時間が有効活用でき、満員電車に乗る必要もない——リラックスした環境の中、仕事を進めることができるリモートワークにはメリットも多いのですが、だからこそ気をつけたいマナーがあるのはご存じでしょうか?

まずは「きちんと仕事ができる環境が整っているかどうか」を確認すること。自宅とはいえいつもどおり信頼のおける仕事をするには、パソコンはもちろん、Wi-Fiや必要な機材・資料などの環境が整っているかどうかを把握することは基本中の基本。一見、当然のことのように思えますが、急激な勤務体制の変化に伴い、これができていない人が結構多い。たとえばプライベートではまったく支障のなかった家庭用Wi-Fiなどでは、通信速度が遅いためスムーズに仕事が進まず、意外なところでトラブルが起こっている事例も多いというし、フタを開けてみたら資料がない、データが足りないということで、結局出社するはめになった人も。

本来リスクを下げ、仕事の効率を上げるための働き方であるにもかかわらず、これではせっかくの取り組みも逆効果。自宅であろうがオフィスであろうが、環境を整えることはイコール仕事へのプロ意識の表れ。まずは仕事の相手に負担をかけないよう、また、自分でも心地よく仕事ができるように入念な準備をするのが基本です。