会社の同僚や取引先に振り回されてぐったり……。そんなストレスフルな日もありますよね。精神科医で産業医として活躍されている井上智介さんが、人間関係のストレスを解消できるコツを教えてくれます。そのヒントは幼少期の育ち方に隠されていました。

※本稿は井上智介『職場の「しんどい」がスーッと消え去る大全』(大和出版)の一部を再編集したものです。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/ediebloom)

「ビリーフシステム」を把握すればストレスは9割なくなる

人間はそれぞれが必ず、価値観や考え方を持っています。その基準によって、物事の良し悪しを判断しながら生きています。それが、自分の評価軸ですね。

そして、その中でも核となる、中心にあるものを「ビリーフシステム」と言います。わかりやすく表現すると、あなたの最大の価値基準とも言えます。

自分の評価軸は、新しい経験や人と出会うことで、どんどんと修正されて形成されていくものです。しかし、ビリーフシステムは原則変わらないものです。

これは、親からの教育であったり、育った環境などによって幼少期に作られるもの。

我々は、ビリーフシステムによって評価軸が作られ、世の中の善悪を判断することになります。

この基準にかなうと、安心したり嬉しい気持ちになったり、逆に基準に反すると、怒りや悲しい気持ちにつながります。