暴力団の迷惑行為も捜査対象

江戸三大祭りのひとつと称され、多くの人で毎年賑わう三社祭が舞台となった事件だった。

「あいつら派手にやっているな」

内偵中だった生特隊の捜査員たちは、ある人物たちの様子を密かに撮影していた。

2015年7月。浅草神社(東京都台東区)の三社祭で、神輿の進行を妨害したなどとして、生特隊は都迷惑防止条例違反の疑いで、指定暴力団幹部の男(46歳)ら2人を逮捕した。

逮捕容疑は5月17日午前11時半ごろ、台東区西浅草3丁目の路上で、ふんどし姿で全身の入れ墨を見せるなどして神輿を誘導したほか、怒号を発した疑いが持たれていた。2015年の三社祭は5月15日から17日に開催されていた。

最終日には、大きな本社神輿3基が繰り出す「宮出し」が行われていた。ちなみにこの事件では、暴力団が関わるため、組織犯罪対策部の担当者も捜査に加わっている。

EXILEのチケットを10万円で転売

2017年5月12日。人気グループ「EXILE」のメンバーらが出演するコンサートのチケットを転売目的で大量購入したとして、生活安全特別捜査隊は、東京都迷惑防止条例違反(ダフ屋行為)の疑いで、洋服店店員の男(23歳)を逮捕した。

今井良『風俗警察』(角川新書)
今井良『風俗警察』(角川新書)

生特隊によると、男はEXILEのファンクラブに48口分で加入。1枚当たり定価1万2960円のチケットをファンクラブの先行予約で入手、インターネットの販売サイトに最高約10万円で出品していたのだった。

サイトの運営業者から2014年7月~2017年1月の間、男の口座に約2000万円が振り込まれており、生特隊は同様の手口を繰り返したとみて調べている。

逮捕容疑は2016年6月20日未明、調布市内のコンビニで、2016年9月に東京ドームで開催されたコンサートチケット98枚を計約130万円で購入した疑い。「転売目的でなく、いい席で見たいから買った」と容疑を否認していた。

コンサート当日に東京ドーム付近で、容疑者の知人女性が別の女性数人にチケットを渡しているのを見た警備員が110番。駆け付けた富坂署員が事情を聴いたところ、容疑者が大量購入したチケットだと判明した。

(後編に続く)

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