タイプに合わせて、顔のストレッチと食養生でケアを

「タイプ別・顔のたるみの原因」

この時期は疲れがたまり、その疲れが顔に表れやすいといわれています。顔は全身を表すバロメーターです。顔がむくんだり、たるんだり、こわばったりしている場合は、疲れがたまっている証拠ですので、早めのケアを行いましょう。

特に、一生懸命頑張りすぎている頑張り屋さんタイプの人は、顔の筋肉がこわばり、表情が硬くなっています。表情筋はストレスに敏感な筋肉であることから、少し無理をしている状態かもしれません。カラダを休めていても、いろいろと考えこんでしまうと脳は働いたままで休んではいません。自分なりのリラックス法を見つけ、ストレス対策を行いましょう。

生活リズムの乱れが原因の生活習慣タイプの人は、カラダの調子を整えるための栄養素である「ビタミン」「タンパク質」「ミネラル」「脂質」をバランスよく食べる必要があります。また、疲労を回復させる「クエン酸」や「リコピン」なども効果的。食事の改善を通じて、疲労を回復させましょう。

年齢による加齢タイプの人は、表情筋を鍛えることが大切です。特に歌ったり、食べたりする動作は口の周りの筋肉を鍛えます。歯ごたえのある、少し硬めのものやガムをかむことで、筋肉を鍛えることが大切です。

なお、自分のタイプに関しては、カラダの状態を入れるだけで簡単にわかる無料アプリYOMOGIを利用すると便利です。

各部位の痛みに対応するフェイスマッサージ

頑張り屋さんタイプの人は、顔のマッサージとともに、ホットタオルなどで顔の筋肉をほぐしましょう。特に唇周りには表情筋と呼ばれる自律神経と関連の深い筋肉が存在しています。口元に少し熱い程度の蒸しタオルを当て、筋肉をゆるめることが大切です。また、生活習慣タイプの人は、食事に気をつけましょう。特に、ビタミンに関しては、豚肉に含まれるビタミンB1が大切で、ネギやニンニクに含まれる「アリシン」と結合すると吸収力が高まり、疲労回復に効果的となります。「クエン酸」はグレープフルーツやキウイ、リンゴに、「リコピン」はトマトやスイカなどに含まれています。

加齢タイプの人は筋力の低下が起こっています。ご飯などを食べる際に30回かんでから食べることが表情筋の中の咀嚼筋を鍛えるには効果的ですが、ガムなどをかむことも有効です。ガムをよくかむことで、痛みが治まったり、ダイエット効果があったりすることが知られています。1日15分程度、糖分の少ないガムをかんで咀嚼筋を鍛えましょう。

制作者:伊藤 和憲

小暑は、梅雨が明け、本格的に夏がはじまる時期。しかしながら、カラダに疲れがたまっていると、まず手足や顔にむくみやたるみが生じ、その状態を放っておくとお腹を壊し、さらには気分が落ち込み、不安や恐怖が生じやすくなります。そのため、栄養価の高い食べ物を取ることでエネルギーを補充するとともに、心身をリラックスさせ、疲れを貯めこまないように工夫しましょう。

「小暑の特徴」

●心身の症状
カラダ:疲れ、食欲減退
ココロ:気分が落ち込む、不安・恐怖感

●季節に多い症状
顔のたるみ

●心身の養生法
フェイスマッサージ

●食養生に効く食材
「う」のつく食べ物
ウナギ、ウリ、うどん、烏骨鶏(うこっけい)など

●ツボ
顴髎(けんりょう)

写真=iStock.com