不動産投資

データを見ると不動産価格はまだ上昇しているようにも見えますが(図参照)、私の実感では2017年にピークを迎え、いまは下がってきています。シェアハウス投資の運営会社が破綻して投資用不動産向けの融資が厳しくなっていることも価格を押し下げる要因です。不動産投資を始める環境としては悪くないと考えられます。ただし、借り手がいなければ収入は得られません。空室リスクを下げるためには、都心の一等地でワンルームよりも30平方メートル程度の1LDKがおすすめでしょう。

ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングは投資型クラウドファンディングともいわれ、応援したい企業や事業に小口から投資できる仕組みです。社会貢献ができたり、利回りが高いものがあることから注目を集めていますが、目利きは必要。高い利回りは、それだけリスクが高いことを意味します。企業を見極める力は株式投資の銘柄選びで経験を積むことで身に付けることができるのでチャレンジしてみることをおすすめします。余裕資金で投資することも忘れずに。

レバレッジ投信

ブル・ベア投信とも呼ばれ、少ない資金で何倍もの投資成果が得られる可能性のある商品です。相場が上昇するとき(ブル型)だけでなく、相場が下がるときに利益が得られるタイプ(ベア型)もあります。相場が継続的に上昇または下降するとき(トレンド相場)は利益が得やすいのですが、相場が上がったり下がったりを繰り返すとき(レンジ相場)では利益が得にくくなるという特徴があります。販売手数料や信託報酬の高い商品が多いので要注意。

横山利香(よこやま・りか)
ファイナンシャルプランナー
株式投資をはじめ、外貨投資や投資信託、不動産投資など資産運用をテーマに、取材・執筆・講演活動などをおこなっている。
 

撮影=市来朋久 写真=iStock.com