高所得者と低所得者の「時間の使い方」にはどんな違いがあるのか。雑誌「プレジデント」では、年収2000万円と年収500万円のビジネスパーソン150人ずつにアンケートを実施。その違いを探った。第2回は「健康」について――。(全4回)

※本稿は、「プレジデント」(2017年5月15日号)の掲載記事を再編集したものです。

健康編1
体調不良で健康不安があるのに健診に行かない500万の「負のスパイラル」

健康に関する質問では、「やや太っている」と答えた高所得者が37.3%で、自分を太りぎみと思っている人が低所得者より多かった(図1)。平均年齢は4歳程度しか変わらないので影響はあまりないだろう。経済評論家、投資家として活躍する加谷珪一氏は「高所得者は情報収集のための会食が多い」という生活習慣が影響していると見る。

体力面では、低所得者のほうがより不安を抱えている(図2)。「従来なら若いうちは現場労働的な仕事に就き、役職が上がっていくにつれて頭脳労働の比率が高くなっていった。しかし、今は低成長で役職数が頭打ちになりポストが空かないため、40歳を過ぎても引き続き外回りの営業をやらされることも。だから、ちょっと体力的に不安になってくるのでは」とは加谷氏。