STEP2:記憶をたどって地図を描く!
イラスト=加納徳博

家に帰ったら、歩いた道を思い出しながら地図を描いてみましょう。ポイントは、覚えているものだけを描く、ということ。たとえば目的地までの経路にいくつ交差点があったか、といったことを正確に描く必要はありません。反対に、歩きながら感じたこと、気づいたことはどんどん描き込みましょう。たとえば「ステーキ屋さんからいい匂い!」「陽気なBGMのショップがあった」など、日記をつけるような感覚で楽しんで描ければ最高です。好き、楽しい、面白い、と感じるものこそが、海馬を刺激します。

STEP3:実際の地図と見比べる!
イラスト=加納徳博

スマホの地図アプリや市販の地図を開いて、自作の地図と見比べてみましょう。間違っていても気にすることはありません。整合性を確認する程度でいいのです。そして、初めて訪ねる取引先、友人と予約したレストランなど、慣れない場所への経路でも1~3を繰り返します。これにより、無機質な地図に現実の道を投影できるようになり、地図を読む力が身についていきます。また、一度通った道はしっかりと脳にインプットされ、次回からは地図に頼らなくても迷わずに到着できるように。こうなれば方向オンチ卒業です!

北村壮一郎
ミッツカール代表。スキューバダイビングインストラクターとして働くなかで、海中でのナビゲーション技術を学ぶ。38歳から方向オンチの改善メソッドの研究に着手。著書に『地図をグルグル回しても全然わからない人の方向オンチ矯正読本』(秀和システム)。

イラスト=加納徳博