990点(680点から+310点UP)
●ロバート・ウォルターズ・ジャパン セールスサポート 山口裕未さん

▼同僚の半数は外国人の職場、帰国子女に負けない実力を発揮!

バイリンガルの人材に特化した外資系人材紹介会社で働く山口裕未さん。派遣紹介部門に所属し、手続きや問い合わせ対応などサポート業務を担当している。社員の約半数は外国人で出身国は28カ国、全員がバイリンガルだ。当然、同僚やクライアントとの会話、メールや電話でのやりとりは英語が基本だ。

入社は2011年。「実は私自身、人材登録に来たところ、今のポジションを打診されたのが入社のきっかけです」。その直前に受けたTOEICのスコアは990点! 840点まで上がり、「英語を使う仕事に就く」と目標を定め、会社を辞めて2年間、国内の語学学校に通って勉強し、“満点”に。

スコアアップの秘訣(ひけつ)は、密度の濃い勉強法にある。問題集は1冊に絞り込み、間違った問題は語彙(ごい)レベル、文法レベルで納得するまで調べ尽くした。リスニング問題は解答した後、CDを聞きながら書き取ったり、リピートして話したりして耳を慣らした。「一歩踏み込んだ勉強が大切。TOEICの勉強を通して、実践で使える英語が身につきました」。自信を持って、飛び込んだバイリンガルの職場。さらに英語力に磨きをかけている。

<スコアアップで人生どう変わった?>

勉強に費やした時間:9年間
Before:「英語を使う仕事」が目標なのに会話もできず、実力不足を痛感
After:ネーティブの同僚や顧客と自信を持ってやりとりできる
さらにこの先は?:きめ細かなサービスができるよう、言い回しや語彙の幅を広げたい

<点数アップの勉強術>

▼原書は単語を調べず楽しんで
『アルジャーノンに花束を』やアガサ・クリスティーの推理小説など、原書も読んだ。楽しみつつ英語に触れることが目的なので、いちいち単語は調べない。

▼ネーティブ同僚の英語に聞き耳
ネーティブや帰国子女の同僚の会話を聞き、「こういう言い回しがあるのか」と思ったら即、スマホにメモ。新しい言葉やフレーズを覚える努力は怠らない。

▼テキストはコピーして使用
TOEIC対策の問題集。この1冊を繰り返し使うために、問題はコピーしてノートに貼り、解答やメモを記入した。分厚い解説集を活用し、文法を徹底的に勉強。

▼単語テキストは例文重視
繰り返し使った単語の問題集。例文も豊富で、意味だけでなく単語の使い方も徹底的に勉強した。単語と例文が収録されたCDはリスニングの勉強に活用。

▼FBで海外ニュースを読む
Facebookのお気に入りに、Huffington PostやCNNなど海外のニュースサイトを登録し、よく読んでいる。世界の面白ニュース・コネタのサイトも好き。

工藤朋子、市来朋久=撮影