カズミさんは、アラサーなのでまだいい。アラフォーの普通の男性を狙えば、たとえ競争率が5倍でもその勝負を勝ち抜ける可能性が高いからだ。

「カズミさん、“普通の男性”って一番人気がありますので、お相手に望む年齢は40歳まで引き上げておいたほうがいいです。できる限り、37歳、38歳あたりまでを目安にお相手を探しますので、希望する年齢の上限を考え直してみませんか?」「分かりました。大西さんを信用して40歳まで上げます」

こうして彼女は半年後に、38歳、年収500万円の公務員の男性と結婚を決めた。

では、アラフォー女性の場合は、どうしたらいいのか。理屈で言うと、アラサーと同じ作戦をとればよい。アラフィフまで上限を引き上げればよいのだ。しかし、現実はそれではうまくいかない。なぜか。39歳で正社員のカオルさんの例を見てみよう。

なぜアラフィフ男性が避けられるのか

アラフォーから婚活を始める女性の多くが、「子供が欲しい」という動機で結婚相談所の門をたたく。だから、子育てをしやすいパートナーを求める。アラフィフ男性は選びたくない。子供が中学校に行かないうちに定年退職を迎えることとなり、後の暮らし向きが不安だからだ。

結局、5歳年上までという条件は譲れなくなる。そうすると、アラサー女性がターゲットとする男性と被ってしまう。もちろん、年齢が重視されがちな婚活界では圧倒的に不利な戦いを強いられる。

この説明を聞いたカオルさんから絶望の声が漏れた。「大西さん、それじゃあ私は希望の人と結婚できないのでしょうか……」「そうですね」「どうしたらいいのですか?」「そもそも、なぜそのような条件を出したのでしょうか。目的を思い出してみましょう」「え、目的?」