いいパパが「エクセルおやぢ」に豹変
かれこれ10余年、子育て関連の取材をしつつ、受験カウンセラーとしてお悩み相談を受けている。
この10年での子育て環境の変化はいろいろあるが、ひとつ強烈に思うのは「おやぢの変化」だ。中学受験の学校説明会に行くと実感できるが、おやぢ(父親)の参加率が近年、目に見えて増えているのだ。これはほんの一例に過ぎないが、おやぢの子育てへの参加が増えているという顕著なものであろう。
これは喜ばしいことではあるのだが、一方ではこんな風にも感じている。
「おやぢは加減を知らない」ので、加減を知らないなら「出てくんな!」
2003年に上梓した拙書『偏差値30からの中学受験 リレーアドバイス』という本に「ばいおれんすキレおやぢ」という項目を載せた。
思春期を迎えた我が子に対して、傍から見ると突然キレる父親が居り、その多くは我が子の「生活態度」から来る「成績低迷」でキレており、鉄拳制裁を辞さないということを綴ったものだ。
私はそこで「おやぢはなるだけ遠くで金を出せ!」という標語を書いたが、あれから10年。
さすがに今は星一徹のようなおやぢは絶滅危惧種になっているが、その代わりと言っては何だが、近年、急速に増えている「問題おやぢ」がいることを発見した。
今日はその「問題おやぢ」を指摘してみる。