男の父性を刺激する方法

では、現在32歳になる、ナミエさんのカレ。

どうアプローチすれば、彼の「父親になりたい」「妻子を大事にしたい」といった、父性を刺激できるのでしょう?

それはズバリ、「少しずつ甘えてみる」こと。

その手法については、次回以降に詳しくご紹介しましょう。

ひと言だけ先に言うなら、カレに、「いつになったら結婚してくれるの!?」と圧をかけすぎると、「引く」「コワい」と男性が怯えてしまうか、あるいは「うざいよ!」とキレてしまうかもしれない。

前者の場合、プロラクチンやオキシトシンが過度に放出され、男性が性的欲求を失ったり、悪くするとEDの原因にもなり兼ねない。

他方の後者では、「うざい」などの怒りが男性の闘争心を刺激し、テストステロン値を上げ、結果的に「エッチ(SEX)の頻度は増えても、この子と結婚したい、大事にしたいとは考えにくい」となる危険性もある。

逆に、女性に可愛く甘えられ、最終的に「私って、あなたがいないとダメみたい」「ずっと一緒にいたいな」と優しく言われたら……。

そこで初めて、父性が激され、「ずっと一緒にいてあげたい」「一生守ってあげたい」と、カレも結婚を意識し始めるはずなのです。

もちろん、多少の時間はかかります。でも以前お伝えしたとおり、女性の場合は35歳までに「出逢いの95%が終わっている」(http://president.jp/articles/-/10888?page=2)ことを考えると、34歳のナミエさんが、あっさりいまのカレに見切りを付けるのはもったいない。

カレの父性をうまく刺激しながら、結婚への階段を着実に上がってみませんか?

牛窪 恵
1968年、東京都生まれ。大手出版社勤務ののち、フリーライターとして独立。 2001年、マーケティング会社インフィニティを設立。定量的なリサーチとインタビュー取材を徹底的に行い、数々の流行キーワードを世に広める。『アラフォー独女あるある!図鑑』(扶桑社)など著書を多数執筆する一方で、雑誌やテレビでも活躍。10月末『大人が知らない「さとり世代」の消費とホンネ』 (PHP研究所)が発売。12月5日『「バブル女」という日本の資産』(世界文化社)が発売に。財務省財政制度等審議会専門委員。