「中途半端」が批判の対象になりやすい

批判の対象になりやすいのは、「生まれ育ちも顔立ちも能力も中程度なのに、ガリ勉して一流大学に入って稼ぎのいい男を学生時代につかまえて、正社員になり、さっさと出産した女性」ですよね。自分にも手に届いたかもしれない現実が目の前で歩いているのだから、気分が悪いのは当たり前です。嫉妬という恥ずかしい感情をこの私に抱かせる女! それだけでも十分に腹が立つでしょう。時短制度などをフル活用したら嫌味攻撃の的になるのは必然です。

嫉妬され、いわれのない批判と悪口の対象になる――。残念ながら「持てる者」が直面する現実です。ある程度は仕方ないとあきらめて、受け流す強さも必要だと思います(露骨に無視をすると「お高くとまっている女」とさらなる批判を浴びかねないので、たまには傷ついているフリをしたほうがいいかもしれません)。

僕は女性ではありませんが、嫉妬の感情は人一倍強いので、しつこく忠告させてください。自分の状況を嫉妬しそうな人からは物理的に距離を置きましょう。視界に入るだけでダークな気持ちにさせてしまうのだから、離れるのがお互いのためなのです。

彼女はあなたという人間が嫌いなのではなく、あなたのスペックに引け目を感じているのですから、悲しむ必要はありません。そっとしておいてください。触らぬ神に祟りなし、君子危うきに近寄らず、です。いずれ彼女に結婚や出世などの幸運が訪れたら、その翌日から仲良くなったりするかもしれません。