人手が足りているか?

(2)子どもが心を安定させて生活できる質

子どもがさびしがらずに保育園で楽しく生活してくれることは、何よりも親の願いです。そのためには、保育者との関係がいちばん重要。保育者が子どもを受容し、愛情をもってかかわってくれることで、子どもの心は安定し、保育園でのいろいろな活動や遊びを楽しめるようになります。

□ 保育士は子どもに愛情をもって接しているか。
□ 保育者は、子どもを激しく叱ったり、手を引っ張ったりして乱暴に扱っていないか。
□ 保育者は、子どもが泣いたり要求したりしたとき、子どもにやさしく向き合っているか。(人手が足りなかったり新米の保育者ばかりだと、この対応が十分にできていないことがある)
□ 保育室が狭すぎたり喧噪だったりして落ち着かない状態になっていないか。

(3)子どもの発達を促す(教育)

乳幼児期の教育は、ずばり、子どもが自分からめいっぱいやる気になって遊ぶように仕向けることです。夢中で遊ぶことが、この時期の子どもの発達を最もよく促すからです。保育者はそのための環境を工夫したり、子どもに働きかけたりします。幼児クラスでは、集団での遊びや活動も大切な要素になります。

□ おもちゃや絵本などが十分にそろっている(赤ちゃん期を過ぎたら、子どもがおもちゃを自由に取り出して遊べる環境が望ましい)
□ 外遊びがたくさんできる環境があるか。砂場はよく使われているか。
*園庭がない園は、戸外遊びや夏の水遊びをどうしているか確認。
□ 幼児ではごっこ遊びをできる環境があるか(おもちゃやコーナーなど)
□ 実際に子どもたちはたくさん体を動かして楽しく遊んでいるか。
*幼児クラスは午前中に一斉保育(みんなで同じことをやる保育)の時間がある園が多いが、それ以外の時間帯に子ども同士で自由に遊ぶ時間も保障されていることが大切。
*子どもを整列させたり椅子に座らせたりする時間が長い保育、習い事的な保育内容は、乳幼児期の教育として必ずしも効果的でないことを知っておこう。