間違えた自分磨きは縁遠くなるだけ

婚活中、やっと素敵な男性と出会えたのに、「あーん、振られちゃった! 何がいけなかったんだろう……」と凹んでしまうことってありますよね。「一緒にいてほっとできて、楽しかった! なのに、私は彼の心を動かせなかった!」。数ある出会いがときめくものばかりではないからこそ、“イイ男”に振られた時の落胆は大きいものです。

男性が“お断り”した本当の理由を女性に伝えることは、決してありません。ですので、素敵な男性に振られると、その原因を「私に女性としての魅力が足りなかったから」と思い込み、その後、無理なダイエットをしたり、エステに通ったり、容姿を磨くのに必死になる人もいます。

振られた理由を人のせいにせず、自分磨きに励む。そんな健気な努力も、方向性を間違えれば痛々しいだけのものに。では何を頑張ればいいの!? それは「読書」です。しかしやみくもに読むだけではだめなんです。その訳は……。

確かに、容姿が美しい女性は男性にとって魅力的です。しかし、本当にあなたには女性としての魅力がないのでしょうか。婚活で自信を失ってしまったことで、自分の良さをも見失い、ひたすら容姿ばかりを磨き続けているとしたら、それは間違った方向の努力をしていることになります。

なぜなら、素敵な男性にとっては容姿よりも大事なことがあるからです。それは、「彼らが興味関心を持っている話題についていけるかどうか」ということです。イケメン高収入の素敵な男性たちは、たとえ美しい女性が相手でも、交際開始に対して簡単には首を縦に振りません。うんと若い女性でも同様です。逆に、彼らの希望より多少年齢が上の女性であっても、話が合う場合は、スムーズに結婚へと進んでいきます。

では、彼らがいう「話題」とは何か。それは、「彼らの興味関心があること」です。そして興味関心の対象は、ほぼ仕事です。

素敵な男性は、仕事を日々こなしているだけではなく、さらにステップアップすべく、常に研究を怠りません。そんな「意識が高い」人たちです。自分が一生懸命取り組んでいることについて、女性に話をしたいと思っています。ただ、「すごいですねー」とうなずいているだけの女性では物足りません。それよりも、会話を通じて話題を深めたり、展開できたりできる相手を好みます。

そこで、素敵な男性と出会ったら、すぐに彼の仕事に関連する書籍を読むことが重要です。しっかりと彼の守備範囲についての知識を頭に入れておくことが、交際へと発展させる力になるのです。

読書を出会いに活かせる人、活かせない人

しかし、「話の内容を理解できる」だけでは「話題が合う」ということになりません。やりがちな例を挙げますね。本を読み、彼の仕事に関する知識を得て、共通の話題にできるようになったとします。そこで「あー、それ知ってますー。◯◯ということですよね!」と、一方的に“私は知っているアピール”をする人。男性は「この人とは話が合わないな」と思ってしまいます。

なぜ、共通の話題なのに「合わない」となるのか。それは、相手が話したいように話をさせていないからです。男性は興味関心があることを話したがっているのです。女性は聞き手でスタートすることを忘れてはいけません。ですので、ここは相手の話を受けて、「ああ、そういうことだったんですか。実はお会いする前に本を読んでみたんです。やっと理解できました。とても勉強になります」と答えるのが正解です。

相手の話を理解できていると伝えると同時に、相手の話をもっと聞いてみたいというメッセージを送る。聞き手であると同時に、相手から学ぶ気持ちを持ったコミュニケーションができて、初めて「話が合う」ということになるのです。

「読書女子」の強みとは

私の結婚相談所では、1年以内に婚活を終える女性の8割が、趣味として「読書」を挙げています。「読書が趣味」という女性は、全体では4割しかいないので、読書と婚活成功には正の相関関係があると言えそうです。

もちろん「読書女子」ならば、何でもかんでも婚活がうまくいくというわけではありません。しかし、彼女たちは男性と出会う度に相手の興味関心を捉え、本を介して確実に学び、自身の知識や教養をバージョンアップさせていく傾向にあります。話題の引き出しが増え、話が合う男性の範囲がどんどん広がっていきます。良い出会いも悪い出会いもひっくるめて、今までの出会いが全部肥やしとなり、素敵な男性との結婚へとつながっているのです。

趣味として行っている“読書”、その方針をちょっと変えてみませんか? 自分が好きな本ばかり読むのではなく、「出会った相手を知る」ための本を読むのです。それは自分の興味関心とはまったく異なる分野であるかもしれませんが、本を読み慣れている読書女子なら、朝飯前でしょう。新しいテーマに対して、関連書籍や資料を読み込み、それに基づいた打ち手を考えたり、アクションを起こしたり……。働く女性である皆さんにとっては、日常的なプロセスではないでしょうか。婚活において、その強みを発揮できるところですよ!

読書の秋です。ぜひ読書女子になって、素敵な男性との出会いを実らせましょう。

大西明美

婚活アドバイザー。結婚相談所を経営。1977年大阪府生まれ。東京都文京区在住。過去20年で延べ4万3000件の恋愛を研究してきた婚活指導の第一人者。小中学校ではイジメを受け友達がいなかったため、周囲の人間関係を観察することを目的にして登校を続ける。特に恋愛に注目してコミュニケーションを学ぶ。高校生のとき、初めてできた友人に恋愛相談を持ちかけられ、日頃鍛えた人間観察眼を生かしたアドバイスを行い、無事に解決。それをきっかけに恋愛相談が立て続けに舞い込むようになる。婚活指導を通して、5年間で200組以上のカップルを成婚へと導いている。著書に『となりの婚活女子は、今日も迷走中』(かんき出版)がある。