旧友と昔日の熱い記憶を語り合う、取引先を郷里の店に招待する、知らぬ土地の料理で旅気分……使い道いろいろ、編集部厳選のうまい店をご紹介。

食都・大阪の底力は、郷土料理も昇華さす

食の街・大阪では、郷土料理もまた数多ある「うまいもん」の1つ。大衆食堂の名物が沖縄そばだなんてことも珍しくない。ただし、現地のそれとはひと味違うアレンジを効かせている店が多いのは、食都の意地、いやいや心意気だろう。それを食べた地元出身者が「さすが」と感心するというのも大阪ならではの話だ。

「日月あん」は福岡出身の坂本かなさんが切り盛りする居酒屋。魚料理には母親手製の柚子胡椒を添えたり、煮物は福岡発の十文字醤油で味付けたりと家庭的な味に酒が進む。創作料理も豊富で、福岡出身者のみならず、食にうるさい大阪人たちをも唸らせている。「福岡の食文化はもともとよかとこどり」と坂本さん。

 

【福岡】日月あん●肥後橋

自家製柚子胡椒と九州醤油でつくるほっこり優しい酒肴の数々

大阪府大阪市西区土佐堀1-1-32 TEL.06-6444-0277
営業時間/17:00~23:00(フードLO)土日祝休
カード可全25席 喫煙可

一方「かのや篠原」では、鹿児島の味をそのまま再現する。大阪出身の主人、篠原徳行さんは元フレンチシェフ。いい牛肉を求め鹿児島県の鹿屋に訪れた際、地元の人の優しさ、焼酎と食材の味に魅了され、そこから“ばっぱん(おばあちゃん)”に料理を教わり店を出した。修業の末に習得したかの地の味は、噂を聞きつけて訪れた鹿児島県知事も太鼓判を押したというから、大阪人としては思わず胸を張らずにいられないのだ。

 

【鹿児島】かのや篠原●本町

鹿児島のおばあちゃん、“ばっぱん”の味に出合える店

大阪府大阪市中央区平野町4-5-5 TEL.06-6226-1810
営業時間/16:00~23:00(LO) 日祝休
カード不可 全46席(10~20人の個室あり) 喫煙可

“おばぁ”の山本園子さんがレシピを提案。

「昔の沖縄料理」をテーマに人参と玉ねぎをカツオぶしなどで味付けした「人参しりしり」をはじめ、素朴で味わい深い料理が揃う。人気は皮つきの豚バラを2日間泡盛と醤油で煮込む手間をかけた「ラフテー」。

 

【沖縄】てぃーあんだ●四ツ橋

素朴で味わい深い「昔の沖縄料理」に出合える一軒

大阪府大阪市西区北堀江1-9-14 TEL.06-6532-8883
営業時間/11:30~14:30(第1・3火曜休)、17:00~24:00 不定休
喫煙可 全62席

 

和歌山県箕島の辰ヶ浜から朝獲れの魚を仕入れ、その日のうちに使いきる。海幸豊かな土地ならではの素材を縦横に生かした料理がメニューに並ぶ。ボリュームと安さに驚かされる鯛めしはぜひとも注文したい一品。素材自体がとにかく旨いのでお造りもお勧めだ。

 

【和歌山】銀平 道頓堀店●なんば

ボリュームと安さに驚く「鯛めし」は必食の逸品!

大阪市中央区道頓堀2-2-20 TEL.06-6211-9825
営業時間/11:30~14:00、17:00~22:00(LO) 日休
全70席 喫煙可