100%の確率で男は浮気をする

探偵事務所をしていると男性の浮気を妻が見破ることはできるのかという質問をいただきますが、残念ながら簡単にできてしまいます(笑)。

先に結論をいってしまえば、男というものはTPOさえ合致すれば100%浮気をする動物です。そしてその浮気は、調べれば100%簡単にバレます。身も蓋もありませんが、それが現実なんです。

とにかく女性は敏感です。男性が妻の浮気に気づくことは稀ですが、妻が専業主婦であれば基本的に日中家にいるので時間に余裕があり、些細な異変にもすぐ気づく。探偵に浮気調査を依頼するのも女性がほとんどで、男性からの依頼はほぼありません。

妻が夫の浮気に気づくきっかけの90%はケータイです。今まで携帯など放りっぱなしだった夫が急に手元から携帯を放さなくなった、メールのチェックが増えた、それまでしていなかったロックをかけるようになったなど、女性は携帯にまつわる些細な変化に敏感です。

盲点なのはメールの予測変換機能です。男性も用心して相手の女性とのメールなどは削除しているかもしれませんが、実はそれだけでは十分ではないんです。メールは直前に打った文言が予測変換されますから、妻が夫の携帯を開けて怪しいと睨んでいる女の子の下の名前を打ってしまえば、彼女に送ったメール内容も再現できてしまうんです。「○○ちゃん、昨日は楽しかったよ」「××さん、今度はいつ会える?」、そんなメールが妻に読まれていたら……怖いですね。

浮気の兆候をとらえた妻の行動は2つに分かれます。疑惑をすぐに夫にぶつけてしまうタイプと、しばらく夫を泳がせて証拠を集めるタイプです。夫を問い詰め、夫も素直に浮気を認め、「すみません、もうしません」で片づいてしまう場合は探偵の出番はありません。しかし夫があくまでしらを切り、浮気の事実を否定する場合、妻は探偵に依頼にきます。

妻が探偵事務所を訪れる時点で、夫の浮気はほぼ確定しており、無罪ということはまずありません。調査費用も平均して30万円ほどかかりますから、淡い疑いくらいでは女性も依頼してこない。浮気はしているはずなのに、その証拠がとれないからプロに依頼するんです。ちなみに探偵事務所を訪れる女性は、ほぼ離婚を前提にしています。大抵は離婚の際の慰謝料請求のために相手の女性を確定して証拠をとりたいんです。

実際の調査方法はさまざまです。尾行もしますし、写真や映像、音声もとる。相手の身元を確認して、浮気をしているという決定的な証拠を集めます。

ただ、調査がしにくいのは、すでに奥さんがさんざん旦那を問い詰めた後に依頼してくるパターン。夫の携帯を勝手に盗み見てロックをかけられた、車に自らGPSをとりつけて夫にばれた。こういうことを妻がすでにしつこくしている場合、調査は時間がかかります。男性もすでに十分警戒していますから、尾行も気づかれやすい。なかにはエレベーターのガラスに映る自分のネクタイを直すふりをして密かに背後をチェックしたり、乗った電車の発車間際に急にドアから飛び出て尾行をまいたりする熟練の男性もいます。証拠をとるのに2、3カ月かかったケースもありました。自営業や外回りの営業マンも難しいですね。どこまでが仕事でどこからが遊びなのかがわかりませんから、ずっと見張っていなくてはなりません。一方、調査しやすいのは会社勤務のサラリーマンです。日々の行動がほぼ決まっていますから。

浮気の証拠写真として一番確実なのはラブホテルの出入りの写真です。いくら女性と宿泊しても、普通のホテルやビジネスホテルなら、「何もなかった」といい張れます。仮に女性の家に朝までいても、「仕事の打ち合わせをしていた」といわれたら終わり。頻繁に2人が会っている状況証拠を固めないとダメです。しかしラブホテルは目的が一つですから、これは動かぬ証拠になります。

浮気をする男性の特徴を聞かれることもありますが、一概に言うのは難しい。既婚男性が未婚の女性と付き合うケースが一番多く、年代も20代、30代が多いということはいえますが、共に共通する特徴は、正直なところほとんどありません。イケメンもいれば、頭の禿げたおじさんもいる。外見も性格も所得も職業も、本当にバラバラで千差万別です。だからむしろ怖いくらい。誰でも浮気をしうるんだなと。男なら誰でも、機会さえあれば絶対に浮気をします! これは探偵業をしてきた僕が断言できます。

バレたときの振る舞いが肝心

当社では「別れさせ屋」もしています。パートナーと穏便に別れたいという依頼に応じて仕事をするんです。どういうふうに別れさせるのか? 細かくは業務秘密でお話しできませんが、要は偶然を装って女性社員を男性に近づけるんです。もちろんセックスはしません。近づいてその気にさせ、相手の女性と別れさせた時点でフェードアウトです。

浮気の場合、どこからが「浮気」で、どこまでが浮気でないのか、線引きは個々人で異なります。なかには「セックスしてないから絶対に浮気じゃない」といい張る男性もいましたが、結局は「心が動いた時点で、浮気でしょう」と迫ったら黙りこくってしまいましたね。

多くの案件を処理してわかったのは、女性に男性を近づけても成功しないことがありますが、男性に女性を近づけた場合、あっけないほど簡単に成功するということ。奥さんがいようと、不倫相手の彼女がいようと関係ありませんね。

肝心なのは、浮気がばれたときに夫がどう振る舞うかです。それにより最終的な結末は変わってきます。証拠をつかんだ妻が離婚を決意していたのに、結局元の鞘に戻ったこともありました。絶対に旦那は浮気を認めないと思っていたのに、あっさり認めて謝られてしまったため、毒気が抜かれてしまったようです。

反対に泥沼にはまるケースもあります。どうしても浮気を認めず、浮気相手とも別れない。そんな場合は奥の手で浮気相手の女性の両親に浮気の事実を暴露することもあります。未婚の女性であれば、親は絶対に許しませんから、そちらのルートで別れさせるんです。社内恋愛の場合は内部告発ですね。写真と文章をつくり社長宛てに送りつけます。だいたいどちらかが左遷されるかクビになるので、それで片がつきます。

最後に、強烈な過去のエピソードをご紹介しましょう。依頼者の女性は探偵を雇いながら、自分でも独自に尾行をしていました。ある日、「今、夫が発信器を付けた車で女の所にいきました」と連絡が入り、僕たちは現場に駆けつけました。するとあっという間に奥さんが女性の家に乗り込み、慌てふためいた旦那は靴も玄関に置きざりにして、靴下のままベランダから飛び降りて逃げちゃったんです。残された女性2人は修羅場となったのは言うまでもありません。

旦那の車の鍵を持っているという奥さんもいました。その日、車で相手とラブホテルにいった旦那を僕と奥さんで尾行したのですが、その後、奥さんは、「私、車の中で2人を待っています」というんです。彼女は持っている鍵で旦那のワンボックスを開けて後部座席に座りこみました。しばらくしてホテルから出てきた2人は、奥さんが後ろに乗っているとも知らずに車に乗り込み、そして車はそのままどこかに走り去っていきました。あれ、あの後どうなったんでしょうね。

あなたの夫は、本当に大丈夫ですか?

(1)ケータイをロックした!

今まで野放図に置かれていたケータイを夫が急に肌身離さず置くようになった。しょっちゅうチェックするようになった、ロックをかけるようになった、指紋認証のケータイに変えた。そんな変化に妻はすぐに気がつく。

(2)残業、出張が増えた!

浮気がばれにくいのは圧倒的に自営業者と外回りの営業マン。仕事なのか遊びなのか判断が難しい。だが通常の会社員の日常は単調。部署は変わらないのに、帰宅時間が遅くなり土日出勤が増えたら、妻のレーダーが働く。

(3)記念日の行動が変わった!

夫の誕生日やバレンタイン、クリスマスなどの記念日。これまで家族で過ごしてきたのに、急に今年から仕事を理由に帰宅が遅くなった。記念日は浮気相手の女性もデートをしたがるため、この日に疑いをもたれることも。

(4)自分の時間を欲しがった!

そんな言い訳のもと、出勤時間が早まり帰宅時間は遅くなる。土日外出が増えたばかりか、さらには別宅を持ちたがる。実際に過去に、そこで浮気相手の彼女と暮らしていたことが妻にばれ、修羅場になった例もある。

(5)ケータイの履歴を消した!

ケータイの履歴を消す、相手の名前を工夫する、それくらいは夫もしている。ただ盲点なのはメールの予測変換機能。「会いたかったよ」「好きだよ」「次いつ会える?」、直前に打ったメールの文言が妻に読まれる。

(6)謎のレシートがあった!

財布の中身も整理しておかないと行動がすべて把握される。店で買ったプレゼント、ホテルの宿泊明細書、車に乗る人はETCの明細やガソリンスタンドのレシートなども。どこで何をしていたか妻には一目瞭然だ。

(7)疑惑は確信に変わった!

浮気に対し男は鈍感だが女は敏感。妻が探偵事務所に浮気調査を依頼してくる場合、その疑惑はほぼ100%の確率であたっている。思い込みや勘違いということはまずありえない。浮気はばれること前提で。