小池百合子東京都知事が国政政党・希望の党の代表を辞任しました。小池氏の判断、党所属国会議員の行動について橋下徹氏はどう考えるのか。プレジデント社の公式メールマガジン「橋下徹の『問題解決の授業』」(11月21日配信)より、抜粋記事をお届けします――。

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ふざけた国会議員のために共同代表なんてやってられない

小池さんは、希望の党が50議席を獲得したにもかかわらず、結局希望の党の代表を辞任してしまった。この点について、無責任だ! という批判の声が強い。確かに自ら招いた結果というところはあるけれど、でも今の希望の党の状況だったら、代表なんかやってられないよ。

ほんと国会議員って、とんでもない奴が多い。特に当選のためだけに策をめぐらせるという奴が多過ぎる。だいたい民進党から希望の党に流れてきた連中は、民進党の看板じゃ選挙は戦えない、すなわち自分たちは落選するという判断の中で、小池さんの看板を頼って希望の党に合流したんじゃないのか?

小池さんの態度振る舞いが、選挙結果に影響したところもあるのかもしれないけど、それでもお前らは小池さんの力を頼ったんだろ? 自分たちでは勝てないから、勝つために自分の判断で希望の党に入ったんだろ? それなのに結果が思うようにいかなかったからと言って、小池さんに文句を言うなんて、どういう神経をしているんだろう。

中には小選挙区では落選し、希望の党の看板によってかろうじて比例復活した奴が、「半分は自分の力で獲得した票ですから」なんて、ぬけぬけと言っていたけど、お前は民進党のままなら比例復活はできていないんだよ! ボケ! 自分の立場を弁えろっていうんだよ。

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国会議員には、この手のタイプが多いんだよ。当選しちゃうと、自分の力だけで受かったと勘違いしちゃうのがね。日本維新の会、維新の党にもそんな連中がゴロゴロしていたね。

小池さんは、希望の党の国会議員にあれだけ文句を言われてもよく我慢したよね。小池さんは謝罪までしていた。僕なら完全にブチ切れているね。文句があるなら出ていけ! 自分の力では当選できなかったくせに、ボケ! ってね。だから僕は政治家には向かないんだ。

なぜ維新の地方議員と国会議員とで「ひと悶着」あったのか?

僕も今の松井一郎大阪府知事も国会議員ではないのに国政政党の代表をやっているけど、じゃあそれは何のため? 国会議員というとんでもない高待遇の職にボンクラどもを就かせるための職業紹介をしているようなもんだよ、まったく。しかも無料でね。

国会議員の給与は、例の文書通信交通滞在費を含めれば、年間3500万円ほど。それに秘書が3人付き、国会議事堂の横に立派なオフィスが与えられる(議員会館)。霞が関の高級官僚からは、先生、先生と最高のもてなしを受けて、どこに行ってもVIP待遇。民間企業と比べてはるかに高待遇の職業に、無料でせっせせっせと就かせてやってるだけ。

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いやらしい話だけど、維新の内部で国会議員と地方議員でお金を巡ってひと悶着があったんだ。日本維新の会や維新の党の源流である地域政党大阪維新の会は、大阪府議会議員、大阪市議会議員、堺市議会議員などの地方議員によって構成され国会議員が存在しないので、政党交付金は全く支給されない。その辺の国会議員よりもよほど大阪のために頑張り、一定の結果を出しているのに政党交付金は支給されないんだよ。国会議員なんて、まだクソの役にも立たない段階からいきなり政党交付金による支援の対象。しかも1人当たり数千万円だから驚きだよ。そんなペーペー議員なんてどうせ何もできないんだから、それだけ大金の税金を使う必要は全くない。

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その後国政政党の日本維新の会を結成して、初めての選挙に挑んだ時にも潤沢な軍資金はなかった。100人ほどの候補者を擁立するにも、10億円は下らない軍資金が必要になる。だからお金のない僕らは、立候補者に原則お金を用意させた。そして立候補者も政治の世界に初めて足を踏み入れたという者ばかりだったから、選挙運動を手伝ってくれる組織を持っていない。そこで、大阪府議会議員、大阪市議会議員、堺市議会議員などの大阪の地方議員が全国を飛び回って選挙運動をやったんだよね。普通車やエコノミークラスで移動して、宿泊ホテルはビジネスホテル。食事代は1食1000円の支給。

僕が日本維新の会の代表として全国各地で街頭演説する段取りは、全て大阪維新の会の地方議員メンバーがやっていた。街頭演説の数日前に現地に入って現地調査をしたり、ビラ配りだとか、告知活動とか。そして街頭演説の当日には、ロープを持っての路上整理。大阪府議会の議長や、市議会の議長、府議団・市議団の幹部のみんながロープを持って路上整理をやり、同時にビラも配っていた。そう言えば、大阪都構想の住民投票のときには、維新の国会議員がちょこちょこ大阪にやって来てたけど、ロープ持ちなんか当然やらないんだよね。俺様国会議員様がロープ持ちなんかできるか! って感じだったね。

誰が支えたか、なぜ活動資金を使えるか。国会議員は世の中を知れ!

こんな大阪維新の会のメンバーの努力があって、日本維新の会の初めての選挙(2012年)では、いきなり54議席を獲得できた。あの細川護熙さんが率いた日本新党でも35議席の獲得だったからね。国会議員の立候補者は、自分の選挙区だけで手いっぱいだから、大阪維新の会のメンバーが全国でどれだけの活動をやっていたか知らないんだよね。だから自分の力で当選したと錯覚する。

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何よりも、国会議員はほんと飲み食いが激しいよ。選挙の途中で皆が集まれば飲み食い。誰が払うかっていえば、国会議員団の幹事長。僕も一応礼儀として、ご馳走様でした、って言ってたけど、そもそもこれお礼を言わなきゃいけないのかね、と思っていたね(笑)。だってどうせ政党のお金で払っているんだから。今になってネチネチと、あー俺ってほんとみみっちい。

国会議員団の幹事長などの一定の役職には結構な活動費が与えられていて、政党活動の名目で飲み食いも認められる。大阪ではそんな飲み食いの活動経費は政党から出ない。日本維新の会が政党交付金を受けるまでは、政党の活動であっても全て僕個人の政治活動資金で対応していた。最初の衆議院総選挙で全国を飛び回ったときの僕や秘書の交通費や宿泊費も自分の活動資金でやっていた。東京出張の経費や有識者などとの会食経費も全て自分の活動資金から出していた。

さすがに日本維新の会が政党交付金を受けて、国会議員が潤沢な活動費を使っていることを見るようになってからは、選挙応援の交通費や宿泊費、そして東京出張の経費は政党から出してもらったけど、それ以外に代表が使える経費なんて大阪ではなかった。こんな事情についても国会議員は知らないだろうし、知ろうともしない。だいたいこれくらいの世の中のカラクリについて気付かない国会議員が、森友学園問題や加計学園問題のカラクリについて的確に把握できるわけがないよ。国会議員はもっと世の中の事情を知れ! っていうんだ。(ここまで約2600字、メルマガ本文は約1万字です)

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※本稿は、公式メールマガジン《橋下徹の「問題解決の授業」》vol.80(11月21日配信)を一部抜粋し簡略にまとめ直したものです。もっと読みたい方は、メールマガジンで! 今号は《小池さん代表辞任! 僕が国政政党を立ち上げたときとの違いはここだ!》特集です!!