40歳近くも年の離れている者同士が集まり働く会社組織。当然、いつの時代でも世代間の軋轢は起きる。そこで、世代間の価値観のズレを解消すべく、各々の世代のメンタリティーと扱い方を探ってみた。

「団塊ジュニア世代」目安の年齢:45歳(1970年生まれ)
[世代概要]
第2次ベビーブームの1970~74年に生まれた人。豊かな幼少期を送ったものの労働市場は就職氷河期に突入した「貧乏くじ世代」。機動戦士ガンダムのコア世代。
[参考データ]
1970年出生数:1,934,239人
1993年大学卒業人数:445,774人
日経平均(1993年12月終値):17,417円
1993年新入社員のタイプ名:「もつ鍋型」=一見得体知れずで厄介だが、煮ても焼いても食えそう。

※新入社員のタイプは日本生産性本部の発表による

団塊ジュニアには、団塊世代を親に持つ子供たちを指す「真性団塊ジュニア」の用語もあるが、ここでは人口のボリュームゾーンである第二次ベビーブーム世代の70~74年生まれとする。ニューファミリーの子供として生まれ、幼少期から物質的に恵まれて育つ。ファミコン、ガンダム、「夕焼けニャンニャン」のブームを支えたオタク第二世代でもある。

大学を卒業する頃にはバブルが崩壊し、企業の採用枠は信じられないほど狭められていた。

「いわゆる就職氷河期と言われた初期世代。目の前で先輩たちがあんなに恵まれた就職だったのに、自分たちの番になると急変した貧乏くじ世代です。キャリアアップとか、市場価値だとか、企業の中でずっと生きていくのではなく、自分自身の領域専門性を身につけ、企業を辞めてもちゃんと自立できるようなキャリアを目指さなきゃいけないと考え始めた最初の世代ですね」

入社したときから危機感を持ってサバイバルしているのだ。

「受験の競争も激しかった世代で、社会も安定しているわけではなく、自分を守るのは自分だけというクールな意識を持っています。転職に対する抵抗感がグッと減ったというのもこの世代の特色で、この世代から次の世代にかけて、いわゆる終身雇用意識がどんどん下がっていきました。しかし、愛社精神に関しては“入ってやったぞ”というバブル世代に比べると、“採っていただいた恩義”を感じています」

上には大量採用されたバブル世代がつかえていて、自分たちも管理職になれるチャンスは薄い。「彼らに希望を持たせるには、現場の仕事そのものに楽しみを見いだすとか、顧客とのいい関係をつくっていくとか、プロフェッショナルな生き方を指向してもらうことが重要です。綺麗事にしか聞こえないかもしれませんが、社会が変わったことを理解してもらわないと、お互いにとって不幸になります」

▼この世代との接し方のコツ
物欲はバブル世代と同様に旺盛なので、ファッションなりクルマなり家電なり、得意分野の知識を求めれば、滔々と論評してくれる。ただし、2ちゃんねるなどネット書き込みの第一世代でもある。恨みを買うと面倒なことにもなりかねない。基本的に甘やかされて育ち、他人の意見を聞かない傾向あり。上手にほめて動かそう。