2013年7月17日(水)

稼ぐ人はなぜ月曜日だけ、2倍の時間をかけて新聞を読むのか

同じ情報から、何を感じ、何を読み取れるか【2.新聞】

PRESIDENT 2012年4月16日号

著者
小宮 一慶 こみや・かずよし
小宮コンサルタンツ代表

小宮 一慶

1957年、大阪府生まれ。81年、京都大学法学部卒業後、東京銀行入行。86年、アメリカのダートマス大学経営大学院でMBA取得。帰国後、経営戦略情報システム、M&A業務に携わったのち、岡本アソシエイツ取締役に就任。国際コンサルティングを手がける。93年、カンボジアPKOに国際選挙監視員として参加。94年より、日本福祉サービス(現セントケア)にて、在宅介護問題に取り組む。96年、小宮コンサルタンツを設立。コンサルタント、非常勤取締役、監査役として企業経営の助言を行うほか、講演、著書を通じてビジネスマンに必要な基本スキルについて、わかりやすい言葉で指南している。明治大学大学院会計専門職研究科特任教授。近著に『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』(ディスカヴァー21)、『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』(ディスカヴァー21)、『「1秒!」で財務諸表を読む方法』(東洋経済新報社)、『お金を知る技術 殖やす技術』(朝日新書)などがある。

執筆記事一覧

小宮コンサルタンツ代表 小宮一慶 構成=宮内 健 撮影=市来朋久
1
nextpage

「景気指標欄」の数字をメモせよ

小宮コンサルタンツ代表 
小宮一慶氏

仕事で成果を出せない人は、自分の関心事やすぐ役に立ちそうな情報ばかり求めます。それに対して成果を出す人は、自分の関心事を社会の関心事に合わせます。つまり、未来を想像し、長期的な視点で自分の力となる情報を仕入れ、成長することができるのです。

自分の関心のある記事ばかり読んでいると、それについては深掘りできますが、多くの場合、社会はあなたの関心に興味がありません。また、すぐに役立ちそうな情報は、ほかの誰もが手に入れようとするものです。

では、ほかの人と差をつけるためには、新聞をどのように読めばいいのでしょうか。

重要なのは、自分が経営者になったつもりで新聞を読むことです。経営者には企業が進むべき方向を定める役割があります。そのためには、データを論理的に組み立て、戦略を描く能力が必要です。その材料として、自社の属する業界の情報はもちろん、他業界や政治の動向、世界経済の情勢まで、頭にインプットしなければならないのです。

わかっているけど、なかなか頭に入ってこない……。多くの人の悩みはこうでしょう。私がおすすめするのは、次の3つのステップです。

1番目は、日本経済新聞月曜朝刊の「景気指標欄」に目を通すこと。いつもより時間をかけて読んでみましょう。私は、これを隅から隅までチェックする作業を20年ほど続けていて、経営コンサルタントという仕事にも大いに役立っています。

景気指標欄に書かれている膨大なデータを暗記するのは無理でしょうから、まずは「GDP」「円相場」「日経平均」「消費者物価指数」「企業倒産件数」などといった基本的な指標を押さえましょう。私は、重要な指標を手帳にメモ書きし、いつでも見返せるようにしています。

PickUp