私たちは小さく親密なグローバル・コミュニティーに住んでいて、そこではあらゆる種類の情報や噂さえもが、ほんの何秒かの間に住民の間を駆けめぐっている。だが現実には、この村は少しも小さくはない。この村の住民人口は2003年末に8億人(これはURLと呼ばれるメールアドレスをもつ人の数だ)であり、日々増加している。この八億人の人たちをひとつの民族あるいは種族として取り扱うことが可能だろう。1985年に私の書いた『トライアド・パワー』(講談社)という本では、JEU(日本、ヨーロッパ、米国)の7億人の住人を「トライアディアンズ」と呼んだ。この住人たちの消費者としての行動は、非常に似たものになってきていたのである。それは、大きな余剰可処分所得をもち、よい生活を求め確保しようという共通の欲求をもっていたからである。