本来の銀行の役割は、人からお金を預かり、それを産業界なり必要な人に融資して運用する。その運用益を、お金を預けた人たちに金利というかたちで還元するというものだ。「間接金融」と呼ばれている役割である。ところが日本の銀行の場合は、間違った相手に融資したり、取りっぱぐれたり、自分でコマーシャルペーパーを出すためにディスカウントして貸したりしている。したがって、我々預金者に対しては取りっぱぐれ分を差し引いた0.3%足らずの金利しか払えないという状況になっているのだ。しかし、0.3%というのは金利を払っていないに等しい。アメリカでは投資信託なら平均13%、安全な公社債でも7~8%だし、世界標準は5.5%である。金利が払えないところは世の中の定義では銀行とは言わない。それは“貸金庫”である。