「不倫は文化だ」。かつて俳優の石田純一さんがおっしゃった有名な言葉がありますが、私も同感です。といっても一夫一婦制を否定したり、愛人や妾といった存在を肯定しているわけではありません。婚姻制の枠を超えた男女の結びつきによって、互いの若さや文化度を高め合うシステムが不倫だと思うのです。

では、50代の男性が不倫を成就させる条件とは何でしょうか。

男性の3割が不倫経験あり

男性の3割が不倫経験あり

気力、体力、財力はもちろんですが、重要なのは「危機管理力」です。その前提として言いたいのは、不倫は適切な距離感が必要な“遊び”だということ。不倫によって、妻を悲しませたり、離婚にいたるような事態は避けねばなりません。遊びが本気になってはいけません。しかし、世の中の男性の中には、本気になってしまう人が少なくありません。

「結婚してほしい」「奥さんと別れて」……。不倫相手の女性がそんなことを言ってきたら、私なら関係を解消します。トラブルになるのが目に見えているからです。

ところが、女性の願いを聞き入れてルビコン川を渡った挙げ句、溺れてしまう男性は後を絶ちません。想像するに、男性にとって不倫相手はその女性1人なのでしょう。相手が「俺だけの女」になったら危険です。

私は最初から正直にこう言うことにしています。「君は8人いるガールフレンドのうちの1人だけど、それでいい?」。デートの約束を決めるのも、「今月、会えるのは○日と○日」と事前に告げておきます。相手の都合に合わせるのではなく、主導権を握るようにするんです。

夢中にならない、夢中にさせない。これが私の提唱する不倫哲学です。不倫相手の自宅に宿泊するのはタブー。最初からプライバシーに関わることを知らせたり、知ろうとする女性は、秘密保持力が低い場合が多い。そのような女性とつき合うことは、潔く見送る。「勇気」と「察知力」も不倫には不可欠なんです。

そもそも不倫関係は、愛情とは別次元のパートナーシップで結ばれるべきもの。だから私のガールフレンドは、私を「人生のメンター(師)」「情報源」と考えているようです。私も女性から、若い世代の空気や時代感覚をもらっています。

不倫は互いに刺激しあえる関係性を築くことが目的ですが、それには当然セックスも重要。となると、中高年は不利だと思われがちです。勃起力は若い時代よりも、確実に落ちていますから。

私の調査によれば、勃起時の男性器の長さは、20歳をピークにして毎年0.8ミリずつ短くなります。つまり、30年後の50歳になれば0.8×30=24ミリは短くなってしまう。でも、経験上、短くなった男性器に吸い寄せられ、翻弄される女性は多いのです。