図を拡大
最も役に立たなかったビジネス書

【土井】「好きなビジネス書の著者」を見ると、やはり1500万と800万の間に顕著な違いが見られます。勝間和代や中谷彰宏が象徴的ですが、800万は個人として仕事ができる人、個人に対して仕事のソリューションを教えてくれる著者が好きなのです。

一方、1500万のほうには、中谷巌や竹中平蔵などマクロに経済を語る著者が顔を出している。あるいはエリヤフ・ゴールドラット(『ザ・ゴール』の著者)のように、物理法則で物事が動くと考えている人の本を読んでいる。

図を拡大
好きなビジネス書の著者

つまり、800万までの人は、自分ががんばれば数字が伸びると考えているのです。言い換えれば、彼らは「能力」を問題にしている。一方、1500万の人は世の中の仕組みを理解すれば数字を出せると考えている。彼らが問題にしているのは能力ではなくて「仕組み」なのです。

図を拡大
嫌いなビジネス書の著者

能力のない人でも活かしてしまう仕組みをつくるのが優れたマネジメントだとすれば、1500万の人はやはりマネジメント側の発想をしている。雇う側と雇われる側の発想は、まったく違うということです。

図を拡大
ビジネス書を書いてもらいたい人

【成毛】800万のエリートサラリーマン層でドラッカーが1位というのはよくわかるね。伸び盛りのビジネスマンにはドラッカーですよ。ドラッカー以外なら、大前研一。これでいいと思うね。大前研一が30年以上前に書いた『企業参謀』(プレジデント社刊)という本があるけど、この本は極めてよかった。

一般企業人の好きなビジネス書の著者としては、これでいいんだと思います。ただし、投資銀行の幹部や戦略コンサルタントは、ここに出てくる人たちの本を100%読まないはず。さっきも言ったけど、クリステンセンが基礎テキストという感覚だからね。