DeNAが好調だ。2013年3月期(連結)の営業利益は前期比27.5%増の768億4000万円。9期連続で過去最高益を更新している。同社を率いるのは、2011年に前社長からバトンタッチされた守安功社長だ。球団買収、コンプガチャ問題など、世間を騒がせたテーマに、田原氏が鋭く切り込む!

【田原】僕はゲームをまったくやりません。だから今日は守安さんに基本的なところから教えてもらわないといけない。さっそくですが、「Mobage(モバゲー)」は、どういうサービスですか。

DeNA社長 
守安 功氏

【守安】モバイルゲームのサービスです。モバゲーを始めたのは2006年。その前からモバイルゲームの利用者は多く、市場はそれなりにありました。ただ当時は月額300円払って遊べるものや、1本で500円という形がメーン。そうではなく、ゲームを無料で遊べたら面白いんじゃないかということで始めたのが、モバゲーです。

【田原】そこがよくわからない。無料でどうやって儲けるのですか。

【守安】当時、収益を上げていたところは2つありました。1つは広告。もう1つはアバターです。

【田原】アバター?

【守安】モバゲーに登録するときに、アバターといって、自分の分身みたいなものを選びます。アバターには好きな服を着せたりできる。そのアイテムを100円とか300円で売るわけです。

【田原】100円で利益出ますか?

【守安】服を着替えたり髪形を変えたり、いろいろ楽しめますから。ペットを飼ったりもできます。

【田原】なるほど、こういうビジネスモデルはDeNAが最初ですか?

【守安】これで大きくなったのは、私たちが初めてです。

【田原】グリーも同じようなことをやっていますよね。

【守安】グリーはもともとPCのSNSで、ミクシィのようなサービスを展開していました。モバゲー開始後、モバイルゲームにシフトしました。