語学を学べばそれでいいのか、というと、それだけでは「世界で通用する」という部分が充足されません。世界で通用するためには発想、議論、説得など、事実に基づいた論旨の展開法を完璧に身につけていなくてはなりません。これが、今の日本の教育から完全に欠落している部分なのです。マッキンゼーの社内教育で私が一番力を入れたのもこの部分であり、BBT大学院大学でもそこに力を入れています。

しかし、アメリカのビジネススクールではこうしたコースはほとんどありません。なぜなら、欧米社会では育ってくる過程でそうした能力は身につく場合が多いからです。相手が「WHY?」と聞いてくるので、どうしても若い頃から「BECAUSE……」と言って頭の中で証拠を集め、論旨を組み立てて議論することを学ばなくては話にならない。それでも十分ではないので、マッキンゼー流のピラミッド手法などのノウハウは教えますが、基本はかなり身についている。日本では成人にこれをゼロから教えなくてはなりません。