各国の政府が、経済統計を発表するたびに、発表に含まれる統計項目の定義を、私はいつも再確認することにしている。こうした統計数字に表されているものが、どうも現実的ではないという感覚を抱いているからだ。発表されたような成長率が、どうも目に見えるものと違うのである。しかし、もし日本政府が経済成長率七パーセントという数字を発表したなら、ニュース雑誌の記者たちは「日本経済の確実な回復」と書くにちがいないのである。読者たちは読んで気持ちのよい記事を好むものだ。たとえそれが経済の現実感覚とはしっくりこないとしてもである。