2005年、堀江貴文氏率いるライブドアによるニッポン放送買収劇という経済界の大きなトピックがありました。

その際、堀江氏が買収の究極の目的として掲げたのが「放送とITの融合」というキーワードでした。

新聞や雑誌は、堀江氏の言うことを真に受けて、堀江氏が放送とITの融合を本気で考えていると踏んだようですが、私は、この堀江氏の言葉を聞いたときに、「ああ、最終的には株をフジテレビに買い戻させるつもりだな」と判断しました。つまり堀江氏は単なるグリーンメーラー(標的の会社に買い戻しさせることを目的に株を買い占める者)だと見たのです。

そして実際に、騒動勃発の2ヵ月後、フジテレビはライブドアからニッポン放送株を一株6300円で買い入れ、ライブドアは一気に400億円の利ざやを稼いだ。LBO(レバレッジド・バイアウト=買収先の資産などを担保にして借り入れた資金で行なう企業買収)などをちらつかせながら、結局サヤを抜いて大儲けしたのです。