いま中国に行くと市長が元気だ。100万人の人口をもつ都市の数がこの15年間で10倍以上増えた。彼らは経済成長を7%以上しないとクビになるが、理由はそれだけではない。中央政府がお金をくれないので世界中に出掛けていって投資を呼び込む。つまり、マーケティング部長みたいな仕事に精を出しているのである。そうすると訪ねてきた人々に見せるためにきれいな街をつくり、最先端の工業団地をつくる。そして優遇策などに関しては北京にお伺いを立てるまでもなく、その場でどんどん決めていくことができる。飛行場や港湾なども次々に世界レベルのモノをつくる。高速道路も1年間で2万キロメートルという途方もない伸展計画である。要は北京主導の計画経済であったら、まずできないような地方の分権化を進めてしまった。これが中国の多くの都市が発展している理由である。1998年の朱鎔基改革の成果である。