デスク周りの物量は全体でも半分ほどになったという内山さん。出社して席に着いたらすぐに仕事に取りとりかかれるようになった。片づけの効果は絶大だ。

問題はこの状態を維持できるかどうかだ。使ったものを何となく置いてしまう内山さんの癖は直らないかもしれない。無理は禁物。毎回置く場所を意識するのではなく、小松さんが教えてくれた次善策「退社前に時間をとって固定の置き場所に戻す」を実践することにした。内山さんは片づけ上手にはなれなくても、片づけ下手に戻ることはなさそうだ。

かたづけ士 小松 易
1969年生まれ。フジタを退社後の2005年、片づけが苦手な人向けに、片づけコンサルティング「スッキリ・ラボ」を東京・銀座に開業。これまでに延べ2500人以上に片づけコンサルティングを行っている。著書に『仕事ができる人はなぜデスクがきれいなのか』(マガジンハウス)などがある。
(向井 渉、的野弘路=撮影)
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