インターネット上のトラブルは、年々増加傾向にあります。警察庁の統計によると、名誉毀損、誹謗中傷等に関する相談件数は、2005年に5782件だったのが、09年には1万1557件と倍近くになっています(「サイバー犯罪等に関する相談状況」)。実際、ネット関係の相談が増えています。

多いのは、「2ちゃんねる」、個人のブログ、「ツイッター」などでの誹謗中傷やプライバシー侵害行為です。有名人でなくとも、悪口を書かれたり、伏字だけれどもわかる人にはわかるような誹謗中傷をされるケースもあります。

図を拡大
もしネット上で誹謗中傷を受けたら

「ミクシィ」や「フェイスブック」といったSNSサイトでのなりすましに関する相談もあります。自分になりすまして、ウソの書き込みをされたりプライベートな写真をアップされたりするケースです。

対処方法はいくつかありますが、1つ有効なのは気にしないこと、無視することです。ツイッターやSNSの場合、特定の人から自分のサイトを見られないようにブロックできますし、自分も見ないようにする。そのうち向こうも飽きてやめることも多いのです。

ただ、どうしても見過ごせない誹謗中傷もあるでしょうし、なりすましをされているのは気持ち悪いと思われる人も多いでしょう。その場合は、SNSなどの運営会社に迷惑行為を報告(スパム報告)します。たいていのサイトにはそのような報告を受け付ける機能がついています。ツイッターなど国外の会社が運営しているサイトでも同じ。日本語で送っても、回答は英語ですが対応してくれます。