主婦たちが買い物をする際の貴重な情報源が“折り込みチラシ”である。長引く不景気で、節約を考えなければならなくなると、1円でも安い特売商品を求めて、チラシをこまめにチェックしてからスーパーに走る。

スーパーへ行く際に、折り込みチラシを見ますか?
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スーパーへ行く際に、折り込みチラシを見ますか?

マーケティング支援のドゥ・ハウスは今年5月、全国の2万人強(20 ~ 79歳)を対象にEメールによる「スーパーのチラシに関するアンケート調査」を行った。その結果、買い物へ行くときに「いつもチラシを見てから出かける」と答えた人が16.0%、「チラシを見てから出かけることが多い」が33.8%。つまり、回答者の半数がチラシを活用していることがわかった。

同社チラシマーケティングの太田猛マネジャーは「チラシの利用率は、2009年2月の調査より約9ポイント上昇した。不況で価格への意識が高まった結果でしょう。折り込みチラシは“店の顔”そのもので、自店の強みを生かし、どう他店と差別化していくか……。簡単に言えば、小売店の『安いもの』と『売りたいもの』が載っており、販売戦略の全容を知ることができる」と言う。

俗に“Zの法則”といわれるが、チラシの左上に、卵や食パンのような日替わりの目玉商品を置き、アルファベットのZを書くように売りたい商品を載せていくのが一般的だ。太田マネージャーは「最近は、低価格訴求型とメニューなど付加価値提案型に二極化している」とも話す。コストは1枚10円から数十円ほどと割高なのがネックだが、店と商品、そして消費者をつなぐ折り込みチラシへの期待度は衰えそうもない。