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消費電力の大きい冷暖房に注目(※1 すべて省エネルギーセンター「家庭の省エネ大事典2011年版」より)

電気代ならば、

(1)消費電力の大きいものから節電する
(2)長時間使うものを節電する

のがコツ。家庭で消費電力の大きいものの1位がエアコンで、消費電力の約25%を占めています。しかしエアコンの使用を控えて暑さ、寒さを我慢するのはムダ取りとはいえません。それより大事なのは、住まいを選ぶとき、風通しや日当たりのいい家を探すこと。エアコンの使用時間が自然と激減します。いまさら引っ越せないという人でも、夏は風の通り道を確保したり、冬は厚手のカーテンで外の冷気を遮断したりすることで節電効果がアップします。

長時間使用する家電の筆頭は、24時間休みなく働く冷蔵庫。エアコンに次いで消費電力が大きく、約16%を占めています。ムダに冷やしていないかをチェックしてみてください。たとえば設定温度を「強」から「中」に変えるだけで、年間1360円の節約になります。また冷蔵庫を置く位置を壁に近づけすぎると、冷蔵庫自体に熱がこもり、余分な電力を消費することに。壁から5~10センチ離して置けば、年間990円が浮きます。

ガスのムダ遣いの筆頭は、家族が好き勝手な時間に入浴することで生じるお風呂の追いだきでしょう。追いだきをしなければ、なんと年間6490円の節約に(表からは除外)。どうしても次の人が入るまで時間が空いてしまうなら、必ず浴槽にフタを。お湯が冷めるのを防げます。また、シャワーは流しっ放しにしないこと。1分間止めるだけでガス代、水道代を合わせて年間3170円が浮きます。

「何でも人の手でやったほうが節約になる」という思い込みがムダを生んでいることも。手作業ではなく電化製品を使ったほうが節約になることもあります。たとえば手洗いをやめて食洗機にすると、水道代やガス代が年間1万670円もお得に。また野菜の下ごしらえに電子レンジを使えば、年間1100円以上も節約になります。