逆説的になりますが、電力不足の時代だからこそ、電気自動車時代が到来するかもしれません。電気自動車を2台持つ時代。1台はクルマとして、もう1台は電力源として。なぜならば、電気自動車は走る電池だからです。

片方は常に充電しておく。そして、充電が終わったほうを動かす。動かして減った分は、今度はまた夜間電力や太陽光などで充電して、余った分は売って、ということを繰り返すのです。スマートグリッド技術もマイクロソフトやトヨタとか、いろいろな会社が手がけていて、ほぼ実用化のレベルに近づいています。いま日本には膨大な数の自動車が走っています。これを電気自動車に置き換えていくと、その持っている電力は相当量になります。そうなれば、災害時に停電しても、計画停電があっても簡単に乗り越えることができる。

気仙沼あたりは大火事になりましたが、実は自動車のガソリンが爆発したのが始まりです。だから防災上の意味も含めて、全部電気自動車に置き換えていけばいい。電気自動車は爆発しませんから。それどころか、電気はインフラの中で一番早く復旧します。震災後、ガソリンが手に入らなくてみんな困ったことがありました。もし電気自動車だったらなんにも困らなかったと思います。電源だけ無事であれば、充電して走れたわけですから。日産と三菱が一歩進んでいますが、自動車業界にとっては、チャンス到来です。

お金の使い方にもセンス・オブ・プロポーション(重要か否かを見極める能力)が大切です。ある品物にこの金額っていう、程よい分配割合があるだろうと思うわけです。世の中には大した給料をとってなくても、何十万円もするバッグを欲しがるような人もいますが、おかしな話だと思います。収入が20万円しかないなら、バッグは8000円でいいのです。物を持ち運ぶ機能は変わりません。

洋服でも、ジャケットが欲しいなと思ったときに、1着ではなく3着買う。自分の懐にそれほど痛くないという程度のジャケットを3着買いなさいと。ちなみに僕が今日着ているセーターもユニクロのものです。