2013年4月30日(火)

ビタミンCたっぷりの意外な野菜とは

PRESIDENT Online特別企画

文・撮影=上島寿子

「ビタミンって何色?」「野菜や果物の中でビタミンCが多いのは?」

大人でも頭を捻るそんな問題を実験しながら楽しく学ぼうと、3月28日の春休み中に「親子で楽しくビタミン教室」が開かれた。

食に関する子供向けのセミナーは料理づくりや農業体験といった実践的なものが多い中にあって、科学から食にアプローチするというのは珍しい。

会場となったのは、アサヒグループが運営する「アサヒ ラボ・ガーデン」。テーブルにはそれぞれチューブやスポイト、遠心分離機などの実験道具がズラリと並び、さながら理科室のような雰囲気である。

指南役は、アサヒグループホールディングス株式会社 食の基盤技術研究所の杉山洋さん、角田智佳子さん、増田功さんと理科系の学生スタッフだ。

さて、どんな実験になるのだろう。大人の私も興味津々である。

ビタミン不足は病気のもと
バランスよく食べることが大切

最初にレクチャーされたのは、ビタミンの基礎知識。司会をする角田さんが、写真やイラストを入れた画像を流しながらわかりやすく解説する。

そもそも、なぜビタミンが必要なのか。これを子供たちに伝えるために、まずは昔から人々を悩ませていた病気が例に挙げられた。

たとえば、古代エジプトでは暗いところで目が見えなくなるという病気が蔓延。放っておくと失明に至るとして恐れられた。今で言う夜盲症だ。

さらに、大航海時代には船員たちが壊血病を発症。歯茎や皮膚から血が出て、骨が痛み、放っておくと死につながる恐ろしい病気だ。

日本でも手足のしびれや足のむくみ、やがて心臓を蝕む病--脚気が増加。豊臣秀吉はこれが原因で亡くなったとされている。

世界の各地で今でも見られるこれらの病気の原因は食物に含まれるビタミンの不足。夜盲症には牛の肝臓などに含まれるビタミンA、壊血病には果物などのビタミンC、そして脚気には蕎麦などに含まれるビタミンB1がそれぞれ役立つことが後にわかったのである。

そんなビタミンの第一発見者は、日本人の鈴木梅太郎博士だ。1911年に米糠からオリザニンという成分を取り出すことに成功したのである。このオリザニンは今で言うビタミンB1。以来、世界中の研究者が研究を始め、次々と新たなビタミンとして発見されたというわけだ。

そのため、一時は46種類ものビタミンがあったそうで、「不足すると病気になる」「食べ物に含まれている」「物質の正体がわかっている」などの定義のもとに精査された結果、現在の数に落ち着いたのだとか。

ここで、角田さんから子供たちにクエスチョン。

「今あるビタミンの種類はいくつかなぁ?わかる人!」

「3種類!」「50種類!」「8種類!」など子供たちから盛んに手が挙がった。

正解は……ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビオチン、葉酸、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKの13種類!

「同じ物ばかり食べていると、ビタミンのどれかが欠けて病気になるかもしれない。だから、バランスよくいろいろな物を食べることが大切なんですね」

角田さんの言葉に、子供たちは真剣に頷いていた。

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