佐藤さんは「12年はブログの年だ」という。ツイッターやFBは情報が流れるフロー型。一方、ブログは情報を貯めるストック型だ。ストック型の利点は、情報のコンテクスト(文脈)を見せられるところにある。95年からほぼ毎日更新されてきたブログには、4200件を超える記事がある。この蓄積は「個」を際立たせる。なかなか真似できそうにないが、佐藤さんは「書くと決めればネタはできる」と話す。

「更新を続けることは、自分の考えをまとめるうえでとても役に立ちます。仕事のことでも、具体的な内容に触れずに書くことはいくらでもできる。アウトプットのないインプットは意味がありません。発信が止まらないように、長続きさせることを考えながら始めるといいですよ」

境 真良
1968年生まれ。93年通商産業省入省。経済産業省メディアコンテンツ課課長補佐、早稲田大学大学院客員准教授などを経て、現在は経済産業省国際戦略情報分析官(情報産業)。著書に『Kindleショック』など。

楠 正憲
1977年生まれ。大学在学中から黎明期のECサイトの立ち上げに従事。02年より外資系IT企業にて技術渉外や国際標準化活動に取り組む。03年より政府関係の委員を歴任し、11年より内閣官房の補佐官を併任。

佐藤尚之
1961年生まれ。電通にてコピーライター、CMプランナー、コミュニケーション・ディレクターなどを歴任し、JIAAグランプリ、新聞広告賞グランプリ、ACC賞などを受賞。2011年4月に独立。
(遠藤素子=撮影)
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