さて、あなたの評判は、周囲からの信頼とともに同心円状に広がっていく。そこで大切なのが情報の結節点であるスタッフ部門。リクルートの人事・広報部門を経験した井上氏はこう断ずる。

「スタッフ部門を大事にする人は出世しますよ」

たとえば広報部。同じように好業績をあげている営業マンが2~3人いる場合、「できる営業マン」として雑誌取材に推薦されるのは当然ながら広報部員と親しい人だ。広報や人事に限らず他部門の人と親しくなるには、全社横断的な委員会活動に参加するのがいいという。

「ふだんあまり会話をしない人たちとダイレクトな関係を持つことで、自分の『キャラクター情報』が広まるのです。広報マンとの付き合いなど社内営業がうまい人は、やはり大物になりますね」

場合によっては、経営トップに直接アピールすることも無駄ではない。

「すぐに覚えてもらえる「一発芸」があるといいですね。『彼、ゴルフはシングルらしいよ』と言われるとか。大企業の社長は現場から離れているので淋しい思いをしています。若手であれば、釣りが趣味の社長には『僕も海釣りを始めたので連れていってください』と臆面もなく頼むといいかもしれません。部長以上だと大人げがなく、使えないと思いますが」

ところで、人脈を築くうえで井上氏が強調するのは「開く」ことの大切さだ。

「一対一で持てる関係性には限りがあります。人脈を囲い込む人がいますけど、それだと自分のキャラクター情報が流通しません。だから、人と人とはどんどん引き合わせることです。するとその人たち同士が、自分の知らないところで自分の話をしてくれるのです」