では、どうすればいいか。そのためには今、注目されている時代のキーワードを見つけ出し、そこに関連する業界を探していくことです。たとえば、これからの時代を表すキーワードの1つに「高齢化社会」があります。そこに関連する業界としては介護や福祉のほか、医療や医薬品がすぐ思い浮かぶでしょう。もしかすると、ほかにもシルバーマーケットでビジネスを伸ばしている業界があるかもしれません。

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10年後、最も伸びるのは「医薬品・化粧品」、下がるのは「電機」

産業には栄枯盛衰がありますから、現在のベストではなく将来のベストを選ぶべきです。キーワード選びには時代の流れを意識しましょう。10年後、20年後、30年後に経済の主役になっているような業界に今入っておけば、非常に充実したビジネスマン人生を送れます。その業界や企業の成長と自分の成長が重なり合っていきますし、責任のある立場になったときに大きな影響力を持てる可能性もあります。

時代のキーワードは、新聞やビジネス誌に普段から目を通すことで得られます。それらの購読は、就職を控えた人なら当然しておくべきです。もちろんネットを使ってもよいですが、その場合はみんなが見ている就活サイトではなく、マーケッターやリサーチャーが情報源にするようなサイトにアプローチするほうがいいでしょう。

一番効果的なのは、その分野に詳しい「大人」に聞いてみることです。いろいろな見解やアドバイスも併せて聞けるうえ、社会人とコミュニケーションをとる練習にもなります。

そうやって業界のセグメンテーションができたら、次は具体的な会社選びを行いましょう。業界さえ絞り込めれば、その中にどんな会社があるのかは「会社四季報」や「業界地図」などの書籍、図書館に置いてある業界紙や業界別データなどからピックアップすることができます。

探し出した会社を見るときの視点には、大きく「経営視点」と「職場視点」の2つがあります。つまり、投資家のような立場からと、実際に働く場所という観点から良しあしを見ていくわけです。