その鍵になるのが“人脈”。毎晩の交流会は、その目標に向けた投資というわけだ。

銀行からベンチャー企業に転職したときは、年収が600万円まで下がり、一時は4つのカードローンの合計が500万円にまで膨らんだこともある。実は、結婚費用もカードローンで払ったという。

「年収が下がっても転職したのは、経験を積むためです。最初から、お金が足りなければ借金するつもりでした。借金しても自分に“投資”したほうがレバレッジが効く。その投資が今の自分に活きている、と信じたいですね」

カードローンはすでに完済し、今は6000万円で買ったマンションの住宅ローンだけ。妻とは別々にローンを組み、支払いも別々にした。

「実は、妻のほうが年収が多いんです。住宅ローンも、妻は自分の分は繰り上げ返済してもう終わらせたようです」

どうやら妻はかなりのしっかり者のようだ。そんな妻との2人暮らしだから、今の生活ができているのでは?

「子供ができて、いずれ『ピアノ習いたい』なんて言うようになったら、今みたいな生活はできませんね。そしたら、仲間に『ごめん、もうおごれない』って言います(笑)」

しかし、たとえ子供のためでも、積立貯金などはまったくするつもりはないという。

「お金がすぐ使えるような状況でないといやなんです。ほしいものがあったときに買えないと後悔しますからね。お金が足りなくなったら借りればいい、とも思うんですよ」