渦中の人物が、視聴者の質問に生放送で答える。動画配信サイト・ニコニコ動画の「ネット会見」が話題になっている。最近では、政治資金問題が取りざたされている小沢一郎氏が11月3日に登場、1時間半にわたり意見を述べた。これには当日だけで18万5000件のアクセスがあったという。その後も増え続け、認知度の高さをうかがわせた。

動画サイトのポジショニング

動画サイトのポジショニング

同様のサービスではYouTubeがよく知られている。サイトへのアクセス数そのものは、先行するYouTubeが上回るが、1人あたりの訪問回数や利用時間では両サイトは拮抗している。ちなみに、ニコニコ動画の登録会員数は約1895万人、うち101万人あまりが有料会員で、今期中(2011年9月末)には139万人を見込む。

ただし、両者の使われ方は異なる。ニコニコ動画を運営しているドワンゴ広報・IR室の矢作靖治マネジャーは「YouTubeは動画と視聴者が1対1の関係だが、当社のサイトは配信中の画面に見ている人たちが随時コメントを書き込める。例えば、スポーツバーでサッカーを大勢で観戦しているようなもの。そして、そこに小さな連帯感が生まれる。つまり“動画コミュニケーションサイト”だ」と説明する。

ニコニコ動画のユーザーは20代が中心で、全体の45%を占める。それが、時事問題を積極的に扱うようになって、40~50代も取り込めている。矢作氏によれば「投稿されるコンテンツの質も上がっており、ストックは500万本を超す」という。当面は右肩上がりで推移しそうだ。

(ライヴ・アート=図版作成)