日本の歴史を見ると、その時代に最も財務諸表の良かった豪商や企業が銀行になっている。たとえば、江戸時代は『越後屋』(『三井銀行』の前身を創業)、明治時代は『郵船汽船三菱会社」(『三菱銀行』の母体)や銅精錬の『住友本店』(「住友銀行』を創業)……そういうところが両替商や銀行のライセンスをもらっているのだ。アメリカでもヨーロッパでも、銀行ができた経緯は全く同じである。世界のどこの国でも最初から銀行があったわけではなく、その時代に最も世間に信頼される財務諸表を持っていた企業が銀行ライセンスをもらって銀行業をやってきているという歴史があるのだ。