相手が中国人ならいざとなれば漢字で筆談、ということもできるが、ASEANに行けば、華僑でも漢字が得意でない人もいる。ところがこの人たちは「“スージョウ”の開発」というように、英語でしゃべっていても、わりと正確な北京語の発音をするのである。これがつまり“蘇州”の工業団地のことだ、とわかるためには、日本人もどうしても北京語の発音に慣れなくてはいけない。

それにつけても、私がつくづく思うのは高校の時に原語で教えてくれていたら、ということである。人文地理と漢文がとくに問題だ。私は人文地理が好きだったので、いまでも習ったことはほとんど覚えている。世界中に行ってその後確認しているから、忘れないのかも知れない。そしてその度に、覚えていた地名や現象とその発音の違いに泣かされるのだ。