日本企業が知らぬ間に、アジアの中心にあるスービック湾自由港区に202社が進出している――92年11月にアメリカから返還されたスービックの総面積は約6万ha。94年間にわたって米海軍が駐留していたため、ボーイング747が離着陸できる空港、大型貨物船が接岸できる海港、コンテナ置き場・倉庫、石油タンク、発電施設、住宅、病院などのインフラストラクチャーが整っている。

ラモス政権は、この米軍の“置き土産”を活用して、ここを民間国際空港、工業、商業、住宅、リゾートを併せ持ったSBF(スービック湾自由港区)に生まれ変わらせようとしているのだ。(中略)工業エリアには、すでに202社が進出して3万6000人の雇用を創出している。とくに多いのは台湾企業で、パソコンメーカー『エイサー』などの工場が台湾ゾーンを形成している。