銀行が死ぬ理由は、『マッキンゼー』のエキスパートで金融問題の第一人者、川本裕子氏が書いた『銀行収益革命』(東洋経済新報社刊)という本を読めば明らかだ。川本氏によれば、日本の銀行が欧米の銀行並みの収益力を実現して国際的な競争力を持つためには、利益を3倍にし、経費を25%カットし、資産を55%圧縮しなければならない。これは日本の銀行に対する「死亡通告書」である。もし、それが国際的に生き残っていける銀行の条件とすれば、日本のトップの銀行でも、そんなことができるわけはないからだ。つまり、どれだけ公的資金を投入してみたところで、いずれ日本の銀行は国際競争の中で死に絶える運命なのだ。不良債権処理をしたところで、新しいものは生まれてこないのだから。