レーガン政権の規制緩和によって、ひと足早く自由化を進めたアメリカの航空業界の場合、250社が新規参入したが、ほぼ同じ数の会社がつぶれている。新参組であれ既存組であれ、より強い会社がより弱い会社を倒したのだ。しかも、最終的には規制緩和の前より寡占化が進んだ。

その理由は、航空会社の参入は自由になったが、空港の自由化、とくにボーディング・ゲートの自由化が遅れていたからだ。航空機をたくさん持っていても、ボーディング・ゲートが確保できなければ、新しい路線を飛ばすことも増便もできない。宝の持ち腐れである。そのことにいち早く気付いてボーディング・ゲートを買い占めた会社が勝ち残ったのだ。