たとえば、『ネーションズ』と『バンカメ』が合併した『バンク・オブ・アメリカ』は1万8000人、『バンカース・トラスト』を買収した『ドイツ銀行』は1万4000人、『UBS』と『SBC』が合併した『UBSグループ』は1万3000人、『シティコープ』と『トラベラーズ』が合併した『シティグループ』は1万人を、それぞれ即座に削減した。一度、修羅場になって、その後にプラスが出てくるのだ。これらの銀行は、コストが1+1=2になるところを0.7削って1.3にする。一方、売上高のほうは1+1=2のところを0.3伸ばして2.3にする。それによって1.0の利益が出てくるから、株価が上がるわけだ。売上高もコストも1+1=2のままではM&Aの意味がないのである。