かつて私は、35~50歳前後までのサラリーマンが仕事上の閉塞感から陥る無気力状態を「魔の15年」と呼んだことがある。入社してから10年以上たち、ひと通り仕事を覚え、それなりの実績を作ってきたにもかかわらず、年功序列型の企業の中ではなお、50代以上の世代に大きな権限を握られ、思うように仕事ができない。そのうち、自分の立場ができるだけ傷つかないように上司の顔色をうかがったり、うまく立ち回る術だけを覚えて、向上心や目標を見失ってしまう。そのことを「魔の15年」と呼んだのである。