インドはもはやガンジー/ネルー主義で均一な発展を志向するのではなく、発展するインドの個人、発展するインドの会社、発展するインドの地域を発展させなければ国全体の発展も望めないのだ。

ところがインドの場合、識字率が約50%なのに民主主義で全国民に投票権があるため、貧困層の有権者は目先だけ甘いことを言う候補者に投票する傾向が強い。21世紀はサイバー社会で生きていこうとか、将来のために痛みの伴う改革を断行しようとか言う政治家は「金持ち志向だ」と批判されて落選してしまうのだ。これは教育が100%行き届いていなくて、貧困が主要なテーマになっている国では、政治の仕掛けとしての民主主義がいかにマイナスに働くかという典型的な例だろう。