30年前まで、フロリダ半島中部に位置するこの都市は、オレンジやグレープフルーツ(インディアン・リバーのブランドで有名)など柑橘類の生産を主体とする田舎町で、周りは湖が散在している無人の湿地帯だった。そこをかのウォルト・ディズニー氏が空中視察し、手狭になったアナハイムのディズニーランドよりも壮大な夢の王国を建設するための場所として白羽の矢を立てたのである。オーランドを選んだ理由は、手つかずの広大な土地があり、一年中暖かく、地理的に東部の人たちを取り込めると考えたからだ。

ディズニー氏は、目を付けた一帯に一人の地主がいることに気付き、その地主が所有していた土地をすべて購入した。さらに、密命を帯びた人たちが周辺もすべて地上げして、合計約110平方kmの土地を、たったの5.5ミリオンドル(当時の為替レートが1ドル=300円として16億5000万円)で手に入れたと言われている。