上司の細かすぎる指示は逆効果になる可能性も

「リーダーは戦略をどのように実行するべきかを細かく指示しすぎることが多い」と、マーチャントは言う。リーダーやマネジャーは、ビジョンや目標を定めてもよいが、その達成方法を社員に指示してはならない。具体的な指示は現場社員の仕事をやりやすくするかもしれないが、彼らが考える必要性をなくし、当事者意識を減退させる。

「どのようにすれば目標をうまく達成できるかを社員自身に考えさせよう」と、マーチャントは言う。現場の社員に自分の目標を達成する方法を考えさせよう。そうすれば、経営陣が考えてもいなかったような新しいアプローチが生まれることがある。

「最善の戦略は普通、組織のトップからは出てこない」と、シモンズは指摘する。現場はアイデアの泉になりうるのだ。

「新しいアイデアは、顧客にとっての問題を解決しなければならないというプレッシャーから生まれる」と、シモンズは言う。